阪神淡路大震災から1月17日で丸29年となります。
神戸市の中学校では、防災士が講演を行い、生徒たちに被災地でのボランティア活動の重要性について訴えました。
神戸市立長坂中学校で開かれた講演会では、「みきジュニア防災クラブ」の代表で、防災士の又吉健二さんが講師を務めました。
又吉さんは、阪神淡路大震災当時、須磨区の中学校で教員をしていて、被害の大きかった周辺の学校へ支援に駆け付け、惨状に驚くとともに、ボランティア活動の大切さを痛感しました。
退職後、防災士の資格を取得し、現在は全国の被災地で支援に当たる他、防災訓練などを通して地域防災を担う若者の人材育成に取り組んでいます。
(又吉さん)
「劣悪な環境の中の住宅地でもすごく元気に皆さん仲良く、できるだけ今の生活状況を打破したいということで、頑張る姿に僕らは元気とか勇気をもらえるだろうなと」
参加した生徒は-「どこに避難するのかとか、どういう準備をしたらいいかなど下調べして、しっかり行動できるようにしたい」
(又吉さん)
「地域行事に参加しながら地域の中で活躍することの喜びを感じ取ってもらったら、災害の時に力を発揮することができるのかなと考えます」
生徒たちは、被災地では、日々支援のニーズが変わることを学び、今、自分たちにできることを考えていました。
長坂中学校では、1月17日の朝に追悼行事を実施し、犠牲者へ祈りを捧げるということです。