1月1日夕方に発生した能登半島地震ではこれまでに48人の死亡が確認されています。
兵庫県内でも2人がけがをし、一時、2146人が避難しました。
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震では、1月1日午後4時22分、兵庫県北部に津波警報が発表され、豊岡市と香美町、新温泉町で最大2146人が避難しました。
現在は、警報も注意報も解除されています。
兵庫県内で津波警報が出たのは2011年の東日本大震災の時以来で、豊岡市津居山の観測地点では、1月1日午後7時20分に40センチの津波を観測しましたが、県内で津波の被害は確認されていません。
元日中に津波警報が出て避難したのは地元の住民だけではありません。
神戸から豊岡に観光で訪れていた、豚まんで有名な老祥記の曹英生さんは、 「4時過ぎに竹野の海岸で孫とキャッチボールをしていたらいきなりサイレンが鳴り出して早く退避してほしい。避難してほしいというので。ダッシュで丘の方に逃げたんですけど。我々も神戸出身なので29年前、阪神淡路大震災の発生の頃を思い出して石川県の方大変な思いをされているんだなと思いましたね」と語りました。
また、加古川から訪れた観光客は「私たちは大丈夫やったんですけども他の地域の方が大丈夫かなとか。せっかくめでたい元日なのに残念やなと思った」と述べました。
城崎温泉観光協会の髙宮浩之会長は、「城崎温泉も100年ほど前にこのエリアは北但大震災の被害にあっていますから、そういうこともあると踏まえながらまちづくりもしてきていますので、これからもしっかり安心安全でやっていかないといけないかなと思っています」と語りました。
城崎温泉ではキャンセルなどの大きな影響はなく、通常通り営業しているということです。