王子動物園のジャイアントパンダ・タンタンの返還について、神戸市は27日、年内としていた期限を1年間延長すると発表しました。

神戸市は会見で、タンタンの健康状態を踏まえ、返還の期限を来年末まで延長すると発表しました。

飼育や繁殖の研究を目的に2000年に中国から王子動物園にやってきた雌のジャイアントパンダ・タンタンは、2020年7月に返還される予定でしたが、新型コロナの影響や、心臓に疾患が見つかったことから、期限が今月末まで延長となっていました。

ことし9月に28歳の誕生日を迎えたタンタンは、人間の年齢に例えると80歳代で、国内で飼育されている9頭のうち最高齢となります。

現在は、心臓の動きを助ける薬や体に溜まった余分な水分を取り除く薬が投薬されているということです。

王子動物園でのタンタンの一般公開は中止されていますが、ＳＮＳなどで現在の様子が配信されています。