1995年の阪神淡路大震災の記録を後世に残そうと、当時、撮影された貴重なアナログ映像をデジタル化する取り組みが進められています。
神戸市中央区の「人と防災未来センター」に設けられている「震災ビデオ変換ラボ」。
家庭用のビデオカメラで撮影された阪神淡路大震災のアナログ映像をデジタル化するためのスペースです。
震災から30年を迎えるのを前に、家庭に埋もれたままの貴重な映像が失われてしまうのを防ごうと、2023年9月に設置されました。
映像は、震災から6日後の神戸市兵庫区の街の様子です。
近隣住民が家庭用の8ミリビデオで撮影したもので、火災による被害の大きさがうかがえます。
センターでは、当時の映像を残している人たちにラボの利用を呼び掛けていて、12月21日も、自宅で保管していたビデオテープの映像を確認しようと、訪れる人の姿が…。
映像のデジタル化は利用者自ら作業することになっていて、DVDにダビングしたりUSBメモリーにデータを入れたりして、持ち帰ることができます。
また、変換された映像は人と防災未来センターのホームページで順次公開していきます。
人と防災未来センターでは、展示スペースで、これまで行ってきた映像を保存、公開する取り組みについても紹介していて、映像の提供を呼び掛けています。