神戸市の「甲南医療センター」で男性医師が過労自殺した問題で、病院を運営する法人や院長らが、男性医師に違法な長時間労働をさせた疑いで書類送検されました。
労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは、神戸市東灘区にある「甲南医療センター」を運営する公益財団法人「甲南会」と、院長ら2人です。
甲南医療センターでは去年5月、当時26歳だった医師の高島晨伍さんが神戸市内の自宅で自殺しました。
西宮労働基準監督署によりますと、甲南会と院長ら2人は、高島さんが亡くなる直前の去年4月、違法な長時間労働をさせた疑いが持たれています。
去年4月の高島さんの時間外労働は200時間を超えていたほか、亡くなるまでの3カ月間、100日連続で勤務していたことなどが分かっていて、西宮労基署は労災として認定していました。
高島さんの遺族は、「今後、適切な刑事処分が下され、司法の場で晨伍の死についてより明らかになることを望みます」とコメントしています。