姫路市立の小学校で特別支援学級の男性教諭が児童に暴言や体罰を繰り返していた問題で、被害を受けた男子児童2人が市に損害賠償を求めて提訴しました。
訴えを起こしたのは、姫路市立小学校に通う男子児童2人です。

訴えによりますと、児童2人は特別支援学級で2018年から2021年までの間、担当していた元教諭の男性から「お前は生きる価値なし。
死ぬしかない」「早く転校しろ」などといった暴言を吐かれたり、無理やりプールに放り込まれるなどの体罰を受けたりして、心的外傷後ストレス障害＝ＰＴＳＤを発症したということです。

教諭の男性は2021年9月に懲戒免職処分となったものの、校長ら管理職は虐待の報告を受けながら放置しつづけたとして、原告側は、合わせておよそ2億円の損害金の内、2000万円を市に賠償するよう求めています。

提訴を受け、姫路市の西田耕太郎（にしだこうたろう）教育長は「訴訟を提起されたことは重く受け止めています。
訴状の内容を精査した上で、真摯に対応してまいりたいと考えております」とコメントしています。