兵庫県の斎藤知事は、不登校の児童や生徒が校内で過ごすサポートルームについて、県内全ての公立中学校で支援員を配置する方針を、12月15日に明らかにしました。
県の教育委員会によりますと、県内の小中学校での不登校の児童や生徒は2022年度で約1万4200人で、中学校では9200人を超えているということです。
川西市では、教室以外の居場所として過ごすための「校内サポートルーム」を市内全ての小中学校に設置し、支援員も全ての学校で常駐しています。
しかし、その費用は各市や町の全額負担となることなどから、県内でみると支援員の配置は中学校で半数程度となっているのが現状です。
この状況を受け、斎藤知事は川西市内の中学校を15日に視察し、神戸市を除く県内全ての公立中学校に支援員を配置するため、県が一定程度費用を負担する考えを明らかにしました。
(兵庫県 斎藤元彦知事)
「県と市町で一定負担をし合いながら、川西市の校内サポートルームの支援員設置をまずは全県に中学校から広げていく」
斎藤知事は、2024年度の予算案に盛り込むとしています。