障害のある子どもたちが通う明石市の施設が、子どもたちの将来のため、新しいことにチャレンジしてもらおうと、ある取り組みを行っています。
明石市にある医療型児童発達支援センター「明石市立ゆりかご園」。
身体に障害のある小学校入学前の子どもたち、およそ50人が保護者と通っていて、それぞれの個性や発達具合に応じた保育やリハビリが行われています。
そんなゆりかご園のスタッフが中心となって行っているのが、重い障害のある子どもたちのための地域支援プロジェクト、「ふりかけプロジェクト」です。
この取り組みは、子どもたちに普段できないことにチャレンジしてもらいたいという思いから始まり、過去には親子で参加する水泳教室も開かれました。
今月9日、明石市にある、元プロボクサー・戎岡彰(えびすおかあきら)さんのボクシングジムを障害のある子どもと親、3組が訪れました。
プロジェクトの3回目となる「親子ボクシング体験会」です。
子どもたちはまず、元プロボクサーによるミット打ちを見学。初めて目にするボクシングに大興奮です。
続いて、実際にリングへ。グローブをはめてパンチを打ち込んだり、リングのロープで遊んだりと、新しいことにチャレンジ。
家族みんなで楽しめる時間を過ごしてほしいと、本人だけでなく親や兄弟の参加も呼び掛けています。
障害者にとって難しく思えることでも、選択肢を増やす機会を提供するのが重要だと、ゆりかご園施設長の飯塚由美子さんは言います。
ゆりかご園では今後もいろいろな体験を企画していく予定だということです。