特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」です。
南米原産の水草で、乾燥に強く繁殖力・侵略性・再生力が強い。2ミリの根や茎の断片からも再生し繁殖してしまいます。
農作物や環境への被害が深刻で全国的に問題になっている外来植物です。
このナガエツルノゲイトウの拡散を防ぐための研修会が12月8日に、兵庫県南あわじ市で開かれました。
研修会は南あわじ市の3カ所の水路周辺で開かれ、計100人ほどの市民が参加しました。
南アメリカ原産の水草・ナガエツルノゲイトウは乾燥に強く、駆除しても2ミリほどの根や茎の断片から再生する繁殖力を持ちます。
淡路島では2021年に洲本市で繁殖が確認されて以来、淡路島3市で対策を進めてきましたが、2023年9月に初めて、南あわじ市での繁殖を確認したということです。
研修会に参加した市民たちはナガエツルノゲイトウの見分け方や、遮光シートをかぶせて枯れさせる駆除の方法などを確認していました。
(参加した人)
「話を聞いたり情報を集めて、大変なことになったと実感している」
(エコロジー研究所 丸井英幹さん)
「これがナガエツルノゲイトウです。41日で倍増します。日本で駆除に成功した例はないんですけど、駆除の見込みが立っているものはいくつかある。住民の方にも根絶を目指して頑張ってもらいたい」
(兵庫県環境部自然鳥獣共生課 藤田裕一郎副課長)
「ナガエツルノゲイトウは広がってしまうと、手の打ちようが難しいというのが正直なところです。早期発見、早期に防ぐのが必要です。市民の皆さまには見かけたら『怪しいな』でも結構ですのでご連絡いただきたい」
南あわじ市などは官民一体となって継続して駆除にあたり、拡大を防ぐとともに環境や農作物の被害を防ぎたいとしています。