貨物の量が増える年末に多発する覚醒剤などの密輸を水際で防ごうと、神戸税関で12月4日から特別警戒が始まりました。
年末の特別警戒の出陣式には、警戒に当たる神戸税関の職員およそ50人のほか、麻薬探知犬2頭も参加しました。
財務省によりますと、去年1年間で全国の税関が空港や港湾などで摘発した不正薬物の密輸入は1000件以上、末端価格で600億円を超え、押収量は7年連続で1トン以上となるなど、深刻な状況が続いているということです。
出陣式の後、神戸港で監視艇による巡回が行われました。
海上での不正薬物の受け渡しは、袋に入れた状態で投棄し、その後、引き上げが行われるケースが多いということで、巡回では海の上に不審な浮遊物がないか確認していました。
年末特別警戒は、12月13日まで実施されます。