宝塚で「生」の石積みオブジェ制作 阪神淡路大震災の犠牲者追悼と街の再生を願う

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阪神淡路大震災の犠牲者の追悼と、街の再生を願う石積みのオブジェの制作が兵庫県宝塚市で始まりました。

12月2日午前、宝塚市の武庫川の中州には家族連れや学生などおよそ60人が集まりました。

「生(せい)」の文字をかたどった石積みのオブジェは、宝塚市に住む現代美術家の大野良平(おおのりょうへい)さんが阪神淡路大震災から10年目の2005年に、街と人の心の再生を願って創作したもので、大雨で流されるたびに市民らが積み直し、今回で13代目となります。

石積みのオブジェは縦およそ20メートル、横およそ10メートルで、集まった人たちは重い石を協力して積み上げた後、震災当時に思いを馳せながら、「平和」や「希望」などの文字を石に書き込んでいました。

参加した人は
「けっこう重たかった」
「(震災を)思い出すきっかけというか、考え直す、地元のことや阪神淡路大震災のことを思うきっかけになると思う」

大野良平さん
「大人だけでなく、小さい子どもや震災を知らない世代の若者、皆さんが参加してくださるので心強い。命の大切さをかみしめていただけたらいいなと思う」

オブジェの制作はあすも行われ、2024年1月16日の夜に震災犠牲者の追悼行事でライトアップされます。

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