三田市民病院の再編統合計画を白紙撤回する公約を掲げて当選した田村市長がきょう開会した市議会の冒頭、一転して、計画を推進する方針を表明しました。
三田市の田村克也市長は、三田市と神戸市、済生会の3者が去年合意した市民病院再編統合計画の「白紙撤回」を公約に掲げてことし7月に当選しましたが、就任後は「市民の声を聞き、最善の方法を検討する」などと、曖昧な発言を
繰り返していました。
きょう開会した市議会の冒頭で市長は「市民の命を守る地域医療を充実させるには病院の再編統合が唯一の方法」
と述べ、市民病院の再編統合計画を進める方針を示し、選挙公約を事実上撤回しました。
これを受け、一部の議員から市長に対して「公約を選挙後に変えるのは選挙の意義をなさず無責任極まりない。市民を混乱させた上、議会での不誠実な発言などは誠に遺憾」などと問責決議案が提出され、賛成多数で可決されました。
市長の方針転換を受け、市民団体からは「公約違反だ」と抗議の声が上がっています。