姫路・書写山円教寺摩尼殿が国の重要文化財指定へ「意匠的に優れている」

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国の文化審議会は11月24日、兵庫県姫路市の「円教寺摩尼殿」を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

姫路市の「書写山円教寺」は、966年に性空上人が標高約370メートルの山上に開いたと伝えられていて、これまでに塔頭など8件が国の重要文化財に指定されています。

今回、国の重要文化財に指定される見通しとなった摩尼殿は、本堂の役割を果たしてきた建物で、970年に創建され、2度の焼失後、1933年に現在の形に再建。 2017年に県の重要有形文化財に指定されています。

建物は、近代に再建した寺院建築の中でも規模が大きく、全体のバランスや細部にわたるまで質の高い調整や工夫が施されていることから、「意匠的に優れている」と評価されたということです。

(書写山円教寺 大樹玄承住職)
「中世の伽藍を持つ円教寺の装いにぴったりとはまり込んでいる。そういうところからいろんなことを感じていただけたらと」

国の文化審議会は計9件の建造物を文部科学大臣に答申していて、官報の告示を経て指定される見通しです。

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