兵庫県ゆかりのトップアスリートが集まり子どもたちを取り巻くスポーツと教育の現状について話し合う検討会が、11月22日に県庁で開かれました。
兵庫県は2023年10月に、スポーツを支える人材の育成やビジネスとしての今後などについて話し合う「HYOGOスポーツ新展開検討委員会」を立ち上げ、これまで、朝原宣治さん(神戸市出身・北京五輪陸上銀メダル)ら兵庫県ゆかりのトップアスリートを含む委員や分科会のメンバーで議論を進めています。
このうち、22日に開かれた検討会には、ラグビー元日本代表の大畑大介さんやプロ野球・阪神とオリックスでプレーした葛城育郎さん、BMXライダーの内野洋平選手らの他、サッカー元日本代表の岡崎慎司選手がベルギーからオンラインで参加。
ジュニアスポーツにおける都市部と地方の地域間格差や、私立と公立高校での部活環境の違いなどが課題として上がった他、部活動とクラブチームの関係についても意見が出されました。
サッカー元日本代表・岡崎慎司選手
「部活動が、教育とスポーツを一緒にしていることから、クラブチームの方が部活動のいいところを参考にしている。いろんなところから可能性がある選手が出てきている。人間性の部分がポイントではないか」
この他、アスリートのセカンドキャリアについても、
「学校教育の中でスポーツ以外にも語学や音楽などに触れておくことが今後につながる」といった意見も出ました。
委員会は、検討会などで出た意見を2024年3月までに県への提案書としてまとめるとしています。