【ハンドボール】「アルバモス大阪」が来年、新リーグ参入へ “空白”を解消

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  • 「アルバモス大阪」が記者会見 (左から)宮田昌彦オーナー、吉田耕平コーチ、石黒理久選手、山本孝樹選手、銘苅淳監督、廣田信俊運営会社社長/11月9日

  • アルバモス大阪の選手ら

  • 日本ハンドボールリーグ

■関西唯一の男子チーム

男子ハンドボールの新チーム「アルバモス大阪」が結成され、11月9日、大阪市内で記者会見を行った。

来秋から、「日本ハンドボールリーグ」の男子新リーグに加盟する。

過去40年間、関西からトップリーグに加盟する男子チームは不在で、アルバモス大阪が長い空白を解消することになる。

チームを設立した宮田昌彦オーナーは医療機器メーカーの朝日インテック代表取締役社長。
大阪・堺市出身で、学生時代にハンドボールに携わった。

記者会見で「自らを人格形成してくれたハンドボールに恩返しし、関西に地域貢献したい」とチーム結成の思いを語った。

石黒理久選手は、「子供たちがあこがれるような選手になりたい」。
ゴールキーパーの山本孝樹選手は、「小学生の時の夢がかなった」と会見で語った。

「アルバモス」は、イタリア語の「ALBA」(夜明け)と、スペイン語の「VAMOS」(さあ、行こう)を組み合わせた造語。

■今後もチーム補強

チームの監督は元・日本代表の銘苅淳(めかる・あつし)さんが務める。

チームにはトライアウトによる11名の選手が在籍するが、現状では代表クラスの実力には届かず、またトップリーグで戦うには人数が不足しているという。

銘苅監督は、「学生や社会人も含めて総勢20人の選手はほしい。移籍や外国人選手を獲得する可能性もある」として、来年のリーグ参入に向けてチームを補強する考えを明らかにした。

「リーグ参入まで時間はない。フィジカルの強化と基本的スキルの獲得に取り組む」。

一方、チームを支えるスポンサーの獲得について、廣田信俊運営会社社長は「選手の“熱量”を見てもらい、地道にコツコツと集めていくしかない」と語った。

■今季は下部リーグに参戦

ハンドボール男子新リーグは、現在の13チームにアルバモス大阪を加えた計14チームで、来年9月に開幕する。

アルバモス大阪は、ホームアリーナを「エディオンアリーナ大阪」(大阪府立体育会館)とし、大阪府内に専用体育館を整備するほか、チームマスコットのネーミングも募集する。

チームは現在、下部の「チャレンジ・ディビジョン」に参戦している。

年内の試合は、11/25 生駒市体育協会総合SC、11/26 和歌山ビッグウェーブ(和歌山市)、12/9 高岡公園体育館(愛知県豊田市)、12/10 トヨタスポーツセンター第2体育館(愛知県豊田市)。

<ハンドボール>
ゴールキーパー1名を含む7名が1チーム。ゴール前の半円形ラインの外から手でボールを投げ込み、得点を競う。ボールを持ったまま4歩以上移動したり、ボールを蹴ったりすると反則。コートはバスケットボールより広い。走る・投げる・跳ぶの3要素が揃い、“空中の格闘技”と呼ばれる。男子は2024パリ五輪への出場が決定。
(浮田信明)

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