やぶ医者大賞を受賞した井階さん(中央左)と阿部さん(中央右)
へき地医療に取り組む若手医師たちをたたえる「やぶ医者大賞」の表彰式が11月11日、兵庫県養父市で開かれました。
「第10回やぶ医者大賞」に選ばれたのは、佐賀県の阿部智介医師と福井県の井階友貴医師の2人です。
腕の悪い医者という意味で使われる「やぶ医者」の語源がかつて養父にいた名医だったことから、養父市が地域医療に貢献する若手医師をたたえようと2014年に賞を創設しました。
阿部医師は、「集落の看取り」をテーマに、過疎地域での訪問介護やオンライン診療などに取り組んでいます。
(阿部智介医師)
「ただひたすら地域のことを考えて仕事をしてきたわけですから、それを誰かが見てくれて評価をしていただいて励みになりますし、これからやっていく中でも力になってくると思う」
また、井階医師は、ふれあいカフェの開設や健康体操を考案する活動が評価されました。
(井階友貴医師)
「自分が楽しくあったら周りも引き寄せられてみんなで取り組めると思ってやらせて
もらっていますが、ふと1人になった時に自分だけ楽しんで何やってるんだと思われないかと不安になることもあるが、このように客観的な評価をいただけるのはありがたく、皆さんと一緒に楽しく取り組んでいきたいなと改めて思った」
式の後、2人はそれぞれ過疎地での医療の現状について意見を交わしていました。