明石川PFAS調査で暫定規制値の2000倍 県議が神戸市に調査を求める

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神戸市西区を流れる明石川で発がん性などが懸念されている有機フッ素化合物=PFASに関して国の指針値の2000倍にあたる濃度が観測されたとして、独自に調査を行った県議が神戸市に調査と対策を求める要望書を提出しました。
神戸市に要望書を提出したのは、兵庫県議会の丸尾牧議員です。
丸尾議員は先月、発がん性などが懸念されている有機フッ素化合物=PFASに関して、明石川水系の25カ所の水質調査を実施。
その結果、13カ所で環境省の暫定指針値である1リットルあたり50ナノグラムを超えていて、このうち神戸市西区の1カ所からは暫定指針値の2000倍にあたるPFASが検出されたことが分かりました。
要望書では、神戸市に対し、汚染源の可能性がある産業廃棄物処分場や工業団地の排水を調査し、事業所に汚染源の撤去などを要請するよう申し入れている他、いつからPFASが流れ出した可能性があるかを調査し、公表することなどを求めています。
要望書を受け取った市は、「実態を調べて、排出を規制する法的な根拠がない中で、どういった選択肢があるかを模索していく」としています。

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