■女子V2レギュラーラウンド
・ヴィクトリーナ姫路 3-0 大野石油広島オイラーズ/10月28日
・ヴィクトリーナ姫路 3-0 リガーレ仙台/10月29日
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女子バレーボールVリーグ2部(V2)が10月28日に開幕した。
V1から降格したヴィクトリーナ姫路は、兵庫県たつの市の龍野体育館で開幕2連戦を行い、いずれもストレート勝ちした。
■新戦力が躍動
28日の試合。
ヴィクトリーナは、今シーズンから加わった日本代表・井上愛里沙、タイ代表のチャッチュオン・モクシーの2人が先発。
ともにアウトサイドヒッター(OH)として、レフトから強いスパイクを炸裂させた一方、PFUから移籍したリベロ・森田茉莉が相手スパイクを何度もスーパーレシーブして会場を沸かせた。
また2年目の日本代表・宮部藍梨がミドルブロッカー(MB)として先発し、スパイクやブロックなど多彩な攻撃を見せた。
ヴィクトリーナは、25-18、25-15、25-21で危なげなく勝利。
モクシーが13得点、宮部がブロック3本を含む10得点、井上が9得点を挙げ、ベンチ入りした14選手全員が出場した。
今シーズンから指揮を執るアヴィタル・セリンジャー監督(元オランダ女子代表監督)は、「ディフェンスとブロックが機能し、多くの選手が強いファイティングスピリットを発揮した」と評価。
本来はOHの宮部については、「現時点ではMBで使う」と語った。
■ピンチはね返す
29日の試合。
前日に続いて、井上、モクシーが先発した。
第1セット、ヴィクトリーナはいきなり4点を失い、その後も仙台の攻撃にブロックが対応できず、波に乗れない状態がセット後半まで続いたが、18-21からオポジット(OP)田中咲希のスパイク、モクシーと宮部の連続ブロックなどで逆転しセットを奪った。
第2セット以降はヴィクトリーナが波に乗り、第3セットは11連続得点などで仙台を圧倒。
最後は地元たつの市出身のルーキー・野津亜珠佳(龍野高-筑波大)が決勝のスパイクを決め、観客から大きな拍手を浴びた。(25-22、25-15、25-11)
11得点の井上は試合後、「出だしは自身のパフォーマンスが悪く、みんなに助けられた。もっと強いヴィクトリーナ姫路を作っていきたい」と観客にあいさつした。
2試合ともMBで全セット先発したルーキー・伊藤麻緒(静岡県富士見高-東海大)は、「先発はチームを背負っているので緊張した」と語った。
■母国から多数のアクセス
女子V2リーグは10チームが所属し、総当たり2戦ずつ計18試合を戦う。
2連勝したヴィクトリーナは、同じく2連勝のルートイン(長野県)に得点率で上回り首位に立った。
28・29の2試合とも、ユーチューブのチーム公式チャンネルで配信されたが、母国で大人気のモクシーのプレーを見ようと、タイからのアクセスが目立ったという。
次戦は11月5日にアウェイで熊本と戦う。
また次のホームゲームは12月23・24日に姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館で行われる。
(浮田信明)