免許返納のタイミングは?高齢ドライバーの事故を減らす取り組み

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特集は高齢ドライバーについてです。

こちらは全国の交通事故の件数です。
2004年の95万2720件をピークに去年は30万0839件と3分の1にまで減少しています。

一方で内閣府は75歳以上の死亡事故件数は600件台で横這いだと発表していて高齢者の事故が大事故につながりやすいことが分かります。

多くの自治体が70歳以上の高齢者に免許の返納を呼び掛けています。

そこで神戸市は免許返納について家族で話し合うきっかにしてもらおうと保険会社と協力してドライブレコーダーを使った補助金制度を始めました。

神戸市在住の松山敦洋さんは81歳の今も車を運転しています。

Q、普段どんな時に車を運転する?

買い物と病院行ったりする時ですね。

Q、車がない生活は不便?

そうですね。もう何十年と車に乗っているのでなかったら困る。
高齢者の事故ということで子ども(娘)は心配している。

松山さんと同じように免許の返納に悩む高齢者は多いのではないでしょうか?

しかし、買い物や病院など高齢者ほど車があると便利なことも事実です。

返納するタイミングはいつなのか?

この問題に自動車保険を扱う保険会社が取り組んでいます。

損害保険大手の三井住友海上火災保険です。

(保険会社)私たちはこのドライブレコーダーで高齢者事故を減らす取り組みをしています。

三井住友海上保険が使用しているのはこの高機能型ドライブレコーダーです。

走行のようすを録画するだけではなく、急発進やはみだし運転、アクセルとブレーキ操作などの運転の技術をデータ化してスマホで確認することができます。

自分の運転を客観的に確認することができるんです。

(保険会社)私たちはこの取り組みを免許返納のためにしているのではなくて、高齢ドライバーさんに気を付けて運転していただく目的でやっています。

このドライブレコーダーを使って運転のデータをご覧になっていただいて、ここを気を付けなければいけないなとかご本人に思っていただいて、もしくはご家族にもご覧になっていただいて「このまま運転していいのか」を家族で話していただくきっかけになればいいと思います。

松山さんもこのドライブレコーダーを使用しています。

普段から買い物や妻の病院の送り迎えなどで毎日のように車を運転しているというだけあって、しっかりしたハンドルさばきです。

また車線をはみ出すようなふらつき運転やアクセルワークにも問題はなさそうです。

さあ松山さんの運転の評価はどうなのでしょうか?

評価はAランク。

問題はありませんでした!

アドバイスとしては時として減速時やカーブ走行時、右折左折など安定性を低下する傾向もある。

Q、こういう結果が出ると自分の運転にも自信が付きますか?

(松山さん)自信が付きますしブレーキ操作やハンドル操作に少し問題があるようなことが書いてあると気を付けないといけないと感じている。

ドライブレコーダーに第三者から見た評価が出ているので今の所Aが多いがいろいろと問題が出てきたら返納するように考えたい。

神戸市も保険会社のこの取り組みに助成金を出しています。

70歳以上の神戸市民を対象に来年3月29日まで高機能型ドライブレコーダー付きの保険契約や特約加入に1年間のみ1万円を補助しています。

(神戸市)安全に運転できる方には引き続き運転していただいて結構だと思っているんですけど、どうしても運転に不安があるご家族の方も不安に思っているような方がいらっしゃると思うのでご家族がどんな運転をされているのか安全に運転ができているのかを調べることで運転診断をする上でご本人もご家族もデータを持ってお話をすることになるので話し合いのきっかけになると思います。

神戸市が進めるドライブレコーダーの補助金は対象が神戸市在住で70歳以上。

高機能型ドライブレコーダー付きの保険契約や特約加入に1年間のみ1万円を補助しています。

また年内までに免許証を返納すると5000円分のICOCAカードがもらえるそうです。

免許の返納に関して相談窓口も設けています。

【神戸市運転免許自主返納相談窓口】

078‐322-5189(平日午前8時45分から午後5時半)

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