電車の「走る」や「止まる」を制御する装置の開発や製造で国内トップシェアを誇る三菱電機。その中核を担う尼崎市内の工場で初めて報道向けの見学会が開かれました。
尼崎市内にある三菱電機の伊丹製作所。電車のモーターや制御装置などの製造、そして、車両システムなどの開発を行っています。
製作所ではことし、車両用の電機品を展示するショールームをリニューアル。技術を広く知ってもらおうと、報道向けに初めて公開されました。
こちらは、運転台に座る人の目や口、顔の動きなどを識別するシステム。
居眠りなどで運転士が不自然な動きをすると、画面にアラートが表示。運転士への注意とともに、情報は運行状況を管理する指令室にも共有されます。
この他、運転士が急ブレーキを掛けると車内のモニターと連動し、乗客に注意を呼び掛けるなど、安全に運行するためのシステムの開発が進められています。
ショールームは、鉄道事業者や就職を希望する学生らに公開されていて、今後、一般向けにも検討していくということです。