ことし8月、近畿地方を縦断した台風7号について、政府は6日、激甚災害に指定すると閣議決定しました。
ことし8月15日、和歌山県に上陸した後、近畿地方を縦断した台風7号で、兵庫県香美町では矢田川が増水して氾濫。住宅3棟が大規模半壊し、合わせて78棟が床上や床下浸水の被害を受けました。
消防庁によりますと、8月末時点で、全国で66人が重軽傷を負い、住宅被害は700棟以上、漁業関連施設や農作物にも被害が出ました。
兵庫県の斎藤知事らは浸水被害のあった間室地区などを視察した上で、速やかに「激甚災害」に指定するよう国に求めていました。
こうした状況を受け、政府は6日、台風7号を激甚災害に指定すると閣議決定しました。
京都府、兵庫県、鳥取県などの被災した全ての自治体を対象に、農地や農道、水路などの農業用施設、林道の復旧事業にかかる費用の国庫補助率を1割程度引き上げて早期の復旧を支援します。