医師の働き方改革へ 県がプロジェクトチーム設置

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兵庫県立の5つの病院が、医師に違法な時間外労働をさせたとして労働基準監督署から是正勧告を受けた問題を受け、県は医師の働き方を改善するためのプロジェクトチームを設置しました。

県立病院の違法残業を巡っては、これまで尼崎総合医療センターや西宮病院など5つの病院が、ことし6月までに労基署から是正勧告を受けていたことが分かっています。

来年4月には、医師の時間外労働を原則として「年960時間まで」とする規制が始まりますが、県の病院局によりますと、昨年度、県立病院に勤務した医師1514人のうちおよそ5%にあたる77人が960時間を超えていたということです。

これを受け県は、医師の働き方改善に向け、プロジェクトチームを設置。現場の医師から直接聞き取りを行う他、地域医療を専門とする神戸大学附属病院の医師らからアドバイスを受け、これまで医師が担当していた薬剤の指導や検査の説明を薬剤師や看護師が行うことや、AIによる画像診断を各病院に導入していくことなどを検討するとしています。

プロジェクトチームは、10月中旬にも第1回の検討会を開き、来年3月までに内容を取りまとめるとしています。

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