山陽自動車道の尼子山トンネルで起きた車両火災による通行止めの影響で国道が混雑していることへの対策として、NEXCO西日本は、中国道に迂回した利用者にクーポンを発行すると発表しました。
9月5日、相生市と赤穂市にまたがる山陽自動車道の尼子山トンネルの下り線で走行中のトラックが炎上し、後続車と合わせて23台が焼けました。
トンネル内はおよそ400メートルにわたり焼損して使用できなくなり、播磨ジャンクションから赤穂インターチェンジの下り線で通行止めが続いています。
NEXCO西日本によりますと、この影響で、岡山方面に向かう国道2号の交通量が通常の2倍以上に増え、混雑が続いているということです。
NEXCO西日本の前川社長は27日の会見で、中国道への迂回を促すため、迂回した利用者に対し、指定のサービスエリアなどで使えるクーポンを発行すると発表しました。
クーポンは28日の午後1時以降、中国道で迂回する度にスマートフォンの専用アプリに、1回につき500円分が一律で付与されます。
NEXCO西日本は、尼子山トンネルの復旧には相当な期間を要し、通行止め解除のめどは立っていないとしています。