高校生が祭りの運営に挑戦 仲間と挑んだ「夏休みの課題」

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子どもたちの夏休みも終わりに差し掛かった8月19日。兵庫県神戸市北区で夏祭りが開かれました。

地域の人たちが大切にしてきた祭りの運営に、ことし、ある高校生たちが協力しました。

決して1人では成しえない、夏休みの課題。高校生たちの挑戦を追いました。

通信制高校の生徒支援する「サポート校」で始まったプロジェクト

生徒たちが通うのは、明石市にある青楓館高等学院。

不登校や障害などを理由に、通信制高校に通う生徒たちの学習や課外活動をサポートする場所です。

不登校や障害…ここに通う生徒たちの理由はさまざま

【生徒】
「睡眠障害で朝が起きれなくて、ここは登校時間も自由が利くので、朝がしんどくても通えるから選んだ」
「新しいことをしたいなっていう思いで来ました」
「中学校不登校で、青楓館がひとりひとりの個性やいろいろなものに理解があるというか、いろんなことも進めやすいし発言もしやすい」

この学校の特色は、生徒が興味を持ったプロジェクトに取り組む学習活動です。
今回の祭りへの参加も、プロジェクトの1つ。

学院長の藤原照恭さんが北区の出身だった縁もあり、実現しました。

大人と一緒に会議 どんなイベントにもたくさんの人が関わっていることを知る

本番まであと20日。

この日は、実行委員を務める地元の人たちとの打ち合わせです。
大人と一緒になって1つのイベントを作り上げる、初めての経験ばかり。

本番では、生徒たちもポップコーンと飲み物の屋台を出店して祭りを盛り上げます。

地元の人たちと打ち合わせ

夏休みが過ぎていくのはあっという間。お祭り当日がやってきました。
本番直前まで試行錯誤を重ねます。

細かい作業が得意…人と話すことが得意… それぞれの個性をいかして屋台で販売

いよいよ、夏祭りの始まりです。
会場はすぐに、この日を待ち望んだたくさんの人でにぎわいました。

【生徒】
「こんにちは!ポップコーンいかがですかー」

青楓館の屋台も、順調な滑り出しです。
目標はポップコーン300個の販売。

目標はポップコーン300個販売!

(記者)呼び込みしないの?
【生徒】
「自分は接客がメインなんで… 役割がちょっと違うかな… 彼に頑張ってもらおうかな」
「300個、絶対売ります!頑張ります!」

細かい作業が得意な生徒、人と話すのが得意な生徒。
それぞれの長所をいかして、みんなで協力します。

【生徒】
「キャラメル、焼き塩、カレー味3種類ご用意してます!どうですかー?」

【客】
「(青楓館は)何が有名なの?どんな学校?」

【生徒】
「自由な学校ですね。自分のしたいことが一番できる、それをサポートしてくれる」
「自分の個性を尊重してくれる」

【客】
「頑張ってください」

みんなで達成した「課題」 支えあうことの大切さ

日が落ちて、ちょうちんに灯りがともると、祭りも最後の盛り上がりを見せます。
屋台の販売もラストスパートです。

でも、このままだと目標には届かないかもしれません。

みんなの力で完売達成

すると、夕方は呼び込みに参加しなかった生徒が、率先して手売りに向かいました。
会場を回ってみましたが…残念。それでも、呼び込みが得意な仲間が力を貸してくれます。

【生徒】
「残り1つです!よかったね」

閉店間近、無事に完売です。

【生徒】
「楽しかったです。疲れたんですけど… 初めての経験がすごくあってのでよかった」
「人との協力とかすごく嬉しかったのと心強かったから、これからも力を合わせて何かに取り組んでいくことを大事にしていきたい」
「実際やってみないと分からないことっていっぱいあるんだなっていうことを気付かされて、学びと達成があった そんな感じです」

人と人が支えあい、社会は回っている。
当たり前で、大切なことを学んだ生徒たちの夏休みが終わります。

 

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