長時間労働が原因で適応障害を発症したとして、兵庫県神戸市のラーメンチェーン店に勤める店長の男性が運営会社に対し、損害賠償を求めて提訴していたことが、9月4日に分かりました。
訴えによりますと、「神戸の中華そば もっこす」で2020年から店長を務める20代の男性は、運営会社「もっこすフーズ」の社長に人件費を抑えるよう指示され、月100時間を超える時間外労働が複数回にわたってあったということです。
男性は運営会社に対し未払いの残業代など約1900万円の支払いを求めています。
(20代男性店長)
「人手不足とずっと言い続けてきたが何も問題解決せず、こういう状態になるまで働かせる会社は僕からしたら殺人未遂に等しい行為と思う」
男性によりますと、時間外労働は多い月で約175時間に及んでいたということで、男性は2022年2月から休職し、労災認定を受けています。
運営会社と40代の社長の男性は、従業員に労使協定の上限を超える時間外労働をさせたとして、8月に書類送検されています。