西宮市教育委員会は28日、市内の6つの小中学校で、およそ1500人分の卒業生の個人情報が記載された資料を紛失していたと発表しました。
市教委によりますと、香櫨園小学校や浜脇小学校、大社中学校など6つの小中学校で、2003年度から2010年度までの卒業生合わせて1522人の「学籍」と呼ばれる書類を紛失していたことが分かったということです。
「学籍」には児童・生徒の氏名や生年月日、入学や卒業年度などが記載されていて、20年間の保存が法律で定められています。
それぞれの学校の校長が管理し、鍵のかかった金庫などに保管するものですが、校舎の移転などの時期に誤って廃棄した可能性が高いということです。
また、市教委は書類が正しく保管されているか年に1度確認していますが、紛失が分かった学校からは毎年「学籍は保存されている」という回答があったということで、市教委は管理がずさんだったとしています。
現時点で個人情報の漏洩による被害は確認されておらず、市教委は再発防止に努めるとしています。