■新監督と5選手が抱負
女子プロサッカー「WEリーグ」INAC神戸レオネッサが8月24日、新体制発表会を開いた。
リーグ初の外国人監督となるジョルディ・フェロン新監督(スペイン)と、元なでしこジャパンの北川ひかる、3シーズンぶり復帰の増矢理花、昨年のU-20女子ワールドカップの準優勝メンバー・林愛花(明石市出身)ら5人の新加入選手らが、それぞれ目標を書いた色紙を掲げながら抱負を語った。
INAC神戸はWEリーグ初年に優勝し、昨シーズンは2位。
10月に開幕する2023-24シーズンでは“女王復帰”をめざす。
■ジョルディ・フェロン監督(45歳)
~色紙には『EQUIPO』
「選んだ言葉はEQUIPO(スペイン語で「チーム」の意味)です。
選手、スタッフ、アカデミーなどINAC神戸を取り囲む皆さんは私にとって家族同様だと考えている。この家族を大切にしていきたい。
INAC神戸の選手たちは技術的に成熟した選手が多い。タイトル奪取については、結果を求める前に、まず日々いい練習を積み重ねて、自分たちに値する結果を求めていきたい」
■GK船田麻友(前埼玉 32歳 背番号21)
~『常に良い準備をする!』
「キーパーというポジションは、試合にはひとりしか出ることができない。
何があるかわからない、特殊なポジション。チームのためにどんな準備をしていけばよいかを考えてプレーしたい」
■MF増矢理花(前広島 27歳 背番号8)
~『アシスト王』
「広島から戻ってきました。このチームでプレーできることが楽しみでワクワクしている。
自分の持ち味は攻撃に関わるプレー、攻撃の起点となるプレーなので、ゴールはもちろん、得点にからむプレーをしていきたい。チームに貢献して、リーグ優勝目指して頑張りたい」
■DF/MF北川ひかる(前新潟 26歳 背番号13)
~『7アシスト』
「大好きな新潟を離れて神戸に来る決断は覚悟がいった。
私の目標は…隣にアシスト王という方がいるんですけど(笑)、7アシストと書いてみた。切磋琢磨して、今年はきっとアシスト王と7アシストで、ゴールは量産できる」
■DF松原優菜(前広島 23歳 背番号6)
~『攻守に走る』
「大阪出身なので関西のチームでプレーできるのが嬉しい。INACは小さい頃から見ていた。
攻守に走って献身的にプレーして、経験と実力のある選手たちからいろんなことを吸収して、成長したい」
■MF林愛花(2022年U-20代表 19歳 背番号19)
~『全力プレー』
「アメリカ留学が決まっている中で受け入れて下さったチームに感謝の気持ちを持って過ごしていきたい。私にとって新しいステージでの挑戦になるので、常に全力でプレーすることで、見えてくる自分の課題や改善点にしっかり目を向けていきたい」
■WEリーグカップ 第1節
INAC神戸 1-4 大宮/8月27日
WEリーグ開幕に先立つ「WEリーグカップ」が始まり、INAC神戸は27日の初戦で大宮アルディージャVENTUSと対戦した。
W杯に出場したFW田中ら4選手はベンチ入りせず、MF北川、MF増矢ら新加入4選手が先発したが、
前半、大宮に立て続けにゴールを決められ、0-3で折り返した。
後半57分、北川のパスを中央で受けたMF成宮がゴールを決めたが、終了まぎわにも1点を失い、1-4で敗れた。INAC神戸が大宮に敗れたのは初めて。
■満足度で入場料支払う
WEリーグカップは12チームが2グループに分かれて5戦し、グループ1位同士が10月14日に決勝戦を行う。
INAC神戸は9月10日にホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われる第3節・ちふれASエルフィン埼玉戦(午後4時キックオフ)について、一部の有料席を除いて入場自由とし、試合後、観客自らが“満足度”に応じて料金を支払う方式をとると発表した。
(浮田信明)