世界文化遺産の国宝姫路城で使う障子紙を、地元の高校生が制作する取り組みが今年も進んでいて、8月24日、障子に張る作業が行われました。
この取り組みは、姫路藩が江戸時代後期に、藩札と呼ばれる紙幣を製造していた歴史にちなみ、姫路市立琴丘高校の生徒たちが、当時の技術で姫路城の障子紙を作ろうと、2019年から続けています。
生徒たちは7月、書写山で紙の原料となるガンピを採取したほか、8月初めには採取した植物を使って紙すきを行うなど準備を進めてきました。
そして24日、琴丘高校での障子張りには、生徒17人が参加。
「現代の名工」の表具師、梅岡一晴さんの指導のもと、姫路城西小天守の障子3枚にのりを塗って、自分たちが作った障子紙を1枚1枚丁寧に張っていきました。
出来上がった障子は、来年2月、姫路城西小天守が特別公開される直前に設置されるということです。