神戸市にある「甲南医療センター」に勤めていた26歳の医師が、去年、過労によって自殺した問題で、遺族が病院の運営法人を相手取り、提訴する方針を明らかにしました。
去年5月、神戸市東灘区にある「甲南医療センター」で、消化器内科の専攻医として勤めていた26歳の高島晨伍さんが、神戸市内の自宅で自殺し、労災として認定されました。
高島さんが亡くなるまでの3カ月間は100日連続で休日がなく、最後の1カ月の時間外労働は200時間を超えるなど、過酷な労働環境でした。
病院側は遺族に、未払いの残業代130万円を支払いましたが、過重労働をさせていた認識はないとし、「労働時間の中には自己研さんの時間もあり、正確な勤務時間は判断できない」などと説明していました。
そして18日、遺族が開いた会見では、高島さんが亡くなってからの病院側の対応も、決して納得いくものではなかったことが明らかになりました。
遺族は、病院を運営する法人を労働基準法違反の疑いで刑事告訴していますが、
今後、民事訴訟も起こす方針です。