台風7号 兵庫県を縦断 香美町で住宅損壊や浸水被害

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台風7号は兵庫県を縦断するように北上し、15日夜、日本海へと抜けました。一夜明け、各地で被害が確認されています。

兵庫県香美町では、およそ30棟の住宅が浸水したほか、土砂が住宅に流れ込む被害が出ています。

台風7号は15日、和歌山県に上陸した後、午後1時ごろに明石市付近に再上陸しました。

気象庁によりますと、神戸市中央区では午前7時ごろ、8月の観測史上最大となる最大瞬間風速35.7メートルを記録しました。

神戸市内では街路樹が折れたり、工事現場のパネルが倒れたりしたほか、民家の壁が崩れ落ちるなどの被害が相次ぎました。

香美町では15日午後5時までの24時間降水量が過去最多の248.8ミリを記録。町内を流れる矢田川と湯舟川が「氾濫危険水位」に達したことなどから、町内全域に一時、最も警戒レベルの高い「緊急安全確保」が出されました。

事態を受け、県は香美町に「災害救助法」の適用を決め、16日、職員を派遣して現地の被害状況などの調査を進めています。

県によりますと、香美町では9棟が床下浸水し、27棟が床上浸水、3棟が一部損壊の被害を受けたということです。

県のまとめによりますと、台風7号の影響を受け豊岡市竹野で車が土砂に巻き込まれて横転し、50代の夫婦がけがをするなど県内で25人が軽傷。西宮市の80代の女性が風にあおられて転倒し右脚の骨を折る重傷を負ったということです。

また、名古屋駅と岡山駅の間が15日終日計画運休した東海道新幹線と山陽新幹線は、16日は始発から通常通り運転を始めましたが、静岡県付近の大雨の影響で東京駅と博多駅の上下線が一時運転見合わせとなりました。その後、山陽新幹線と東海道新幹線ともに運転を再開しています。

その他、15日、運休や運転見合わせが相次いだJR神戸線、阪急、阪神、山陽、神戸電鉄などは、16日始発から全線で運転を再開しました。

空の便では、15日、神戸空港発着の79便全便が欠航となりました。16日も、ANA羽田行きやスカイマーク仙台行きなど、午前発着の合わせて6便が欠航するなどの影響がありましたが、現在は通常通りに戻っています。

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