台風の影響で、兵庫県内に住む遺族の式典への出席が取りやめになりました。
特別な思いできょうの日を迎えた親子に話を聞きました。
神戸市内に住む松尾寛子さん(51)と中学3年生の息子・海斗君(15)です。
海斗君に戦争の悲惨さについて知ってもらおうと、2人で初めて追悼式に参加する予定でした。
寛子さんの祖父・大久保力馬さんは、終戦の年の1945年5月に45歳で亡くなりました。
船舶の機関士を務め、北海道周辺で乗船していた船がアメリカの潜水艦からの攻撃を受けたのです。
海斗君は式典への出席に向けて、祖父の足跡をたどっていました。
寛子さんは、海斗君とともに式典の様子を自宅のテレビの中継で見守り、正午の時報に合わせて亡き祖父や戦没者に向けて、黙とうを捧げました。
戦争で失われた命に思いをはせて、平和への誓いを新たにしていました。