神戸市は、予防接種により健康被害を受けた人に対して支払われる費用のうち、入院した際の食費について、誤って約29年間支給の対象外にしていたと発表しました。
「予防接種健康被害救済制度」では、法に基づく予防接種を受けた人に健康被害が出た場合、その被害が接種したことによるものと国に認定されると、各自治体から医療費などが給付されます。
神戸市によりますと、この制度で支払われる費用のうち入院時の食費を、1994年10月から誤って対象外にしていたということです。
市は、国家賠償法に基づき20年間分をさかのぼり支払うとしていて、確認できた対象者17人に対し謝罪し、合わせて約520万円(うち利息相当額約140万円)を払うとしています。
制度へは1994年10月以降、30人以上が市を通して申請していますが、書類の保存期間が5年となることから、市は、申請した全ての人数を把握できていないということです。
市は、心当たりがある人で市から連絡がなかった場合は、予防接種健康被害救済制度の認定を受けたことが分かる書類と、予防接種健康被害を原因として入院していたことや、入院期間などが分かる書類を提出してほしいとしています。
詳しくは、神戸市のホームページを確認してください。
問い合わせ先:神戸市健康局保健所保健課予防接種担当078ー322ー6782