伝統芸能の淡路人形浄瑠璃を子どもたちにも身近に感じてもらおうと、南あわじ市では、昔話の「ももたろう」をテーマにした公演が行われています。
桃から生まれた「ももたろう」。親しみのある題材に客席には子どもたちの姿が目立ちます。
人形浄瑠璃の言葉が分からず難しいとの声から、淡路人形座は、7月27日から夏休みの企画として「ももたろう」の公演を始めました。
川と見立てた客席に桃が流れてきて、舞台まで桃を運んでいく客席参加型の公演です。
鬼や犬、サル、キジの衣装などは座員たちの手作り。脚本も淡路人形座で新しく書き直したオリジナルです。
国の重要無形民俗文化財にも指定され、普段は静かに観覧する人形浄瑠璃。客が手拍子や三本締めを行うなどにぎやかで子どもたちが楽しめる内容です。
【淡路人形座 人形遣い 吉田史興さん】
「今度は古典が見たいですっていうお客様も増えてきているので本当にやって良かった。
ただこのお芝居はこれが正解、成功ではない。まだスタートなのでこれをブラッシュアップしていきながら来年、再来年くらいはこのももたろうを続けたいなと」
この公演は、8月15日まで南あわじ市福良の淡路人形座で行われます。