2024年5月に兵庫県の神戸で開かれる世界パラ陸上を前に、目に障害がある人を対象にしたトライアスロンの体験会が、8月5日に開かれました。
県立視覚特別支援学校で開かれた体験会は、「スポーツの楽しさと自身の新たな可能性を感じてもらいたい」と2020年東京パラリンピックで、トライアスロン日本代表の円尾敦子さんが企画し、視覚に障害がある4人が参加しました。
パラトライアスロンでは、スイムと自転車、そしてランの3種目をガイドと二人三脚で行います。
自転車種目では、2人乗りのタンデムバイクを使うため、声を掛け合って、ペダルをこぐ必要があり、体験した人は、タイミングを合わせながら、普段乗ることがない自転車に乗り、風を感じていました。
それぞれの種目を体験した後は、本番さながらのレースも行われ、「きずな」と呼ばれるロープでつながれたガイドの誘導で、全員無事にゴールを果たしました。
(体験会に参加した藤田光惺さん)
「楽しかった。空気が感じられたので。気持ちよかったです」
(体験会を企画した円尾敦子さん)
「いろんな可能性を知る機会をもっと視覚障害がある方々に与えて、選択肢を広げてあげたいなと」
「広く皆さんにこういうのがあると健常の方々にもしてほしいという思いで企画した」
円尾さんは今後も、パラスポーツの普及に取り組んでいきたいと話していました。