■ルーキー6人が入団
女子バスケットボールの最高峰「Wリーグ」の姫路イーグレッツ、参入2年目のシーズンが始まった。
Wリーグの厚い壁にぶつかった1年目は、4勝22敗と大きく負け越し、14チーム中、13位だった。
その中でキャプテンの白崎みなみが孤軍奮闘する。
1試合平均23.15得点をマークし、日本代表選手らを抑えて得点王に輝いたが、
シーズン後、シャンソン化粧品に移籍した。
大黒柱が去った姫路イーグレッツに6人のルーキーが入団した。
このうちSG石牧(いしまき)葵(愛知学泉大)、SF遠藤真帆(日本福祉大)の2人は「アーリーエントリー」として昨シーズン後半に出場した。
残る4人は、PG那須みらい(武庫川女子大)、SG御子柴(みこしば)百香、PF仲谷礼菜(なかや・れな、立命館大)、PF岡林彩花(奈良学園大)。
■来年から2部制に
Wリーグは2024年秋のシーズンから1部(8チーム)と2部(6チーム)に分かれる。
10月の今シーズン開幕を前に、姫路イーグレッツはWリーグの「サマーキャンプ」(7/15~17、群馬県高崎市)に参加し、韓国チームとも戦う。
伊與田(いよだ)好彦ヘッドコーチは、今シーズンの目標について「1部に参入するため8位以内に入りたい」と語る。
「昨シーズンは白崎にボールを集中して戦ったが、今シーズンは、システムを有効に使って、誰でもどこからでも攻撃できるようにしたい」。
■“クリニック”で地域貢献
試合とともに姫路イーグレッツの事業の柱は、各地に出向いて子供たちにバスケットボールを教える「クリニック」だ。
7月8日にも要望を受けて京都府内に出向き、選手が丁寧に指導した。
Wリーグ所属チームの所在地は中部以東が多く、西日本のチームは姫路イーグレッツだけ。
兵庫県はじめ関西で、女子バスケットのトップの技術を伝授してくれる“貴重な”存在と言える。
今後も要望があれば積極的にクリニックを開催することにしている。
【姫路イーグレッツのメール宛先は himeji@egrets.jp】
(浮田信明)