きのう、神戸市灘区の中学校で、イノシシ2頭の頭部が見つかり、このイノシシは地元の猟友会が前日に近くの山で捕獲し埋めたイノシシに似ていることが、警察への取材で分かりました。
警察は、猟友会が埋めたイノシシの頭部を、動物が運んだとみて調べています。
きのう午後1時25分ごろ、神戸市灘区の長峰中学校のグラウンドで、イノシシ2頭の頭部が見つかりました。頭部は約20センチで、子どものイノシシとみられ、腐敗はなく、死後わずかしか経過していませんでした。
警察は、何者かが外部から持ち運んだとみて調べていましたが、その後の調べで、地元の猟友会が前日に近くの山で捕獲して埋めたイノシシに似ていることが分かりました。
警察によりますと、猟友会は7月11日、神戸市の摩耶山で、イノシシの親1頭と子ども3頭の合わせて4頭を捕獲し、その場で、胴体を切断し、頭部を土に埋めました。
猟友会と警察が現地を訪れ、確認したところ、埋めたイノシシ4頭のうち、2頭の頭部が堀り返されなくなっていて、見つかったイノシシの切断面はこの猟友会のものとほぼ一致したということです。
また、学校の防犯カメラには、不審な人物が侵入する姿などは写っていませんでした。
警察は、猟友会が山に埋めたイノシシの頭部を、動物が掘り起こし学校に運んだとみて調べています。