◾️阪神 8-0 中日/6月29日
阪神は前川のタイムリー、渡邉の移籍後甲子園初アーチなどで大量点。先発・村上は甲子園でのプロ初勝利を挙げた。
サンテレビ ボックス席の解説は、阪急-オリックスで通算165勝、阪神など5球団でコーチを務め、井川慶・ダルビッシュ有・田中将大らを育てた佐藤義則氏と、広澤克実氏が務めた。
◾️野球の面白さ
(阪神は初回、無死2、3塁で、3番・渡邉は強い当たりのファーストゴロ。3塁ランナーの近本が三本間でアウトになる間に、ランナーは2塁、3塁に進んだ)
広澤氏「プロとしてはこのランダウンプレーはお粗末。これを2塁、3塁にしない練習をキャンプでやってるはず」
(続く大山は三振したが、ノイジーのショートゴロエラーと、前川のタイムリーで2点先制)
広澤氏「渡邉のゴロをダブルプレーにしていれば、(ダブルプレーの間の)1点で済んでいる」
佐藤氏「(渡邉の)打球が速かったから、ショートが(2塁に)入るのが遅かった」
広澤氏「なんか野球の面白さが出ましたね」
◾️前川の課題は
(初回、ニ死1、3塁で、6番前川がセンター前にタイムリーヒット)
広澤氏「(2日前の)3安打も、このヒットも、泳がされたり、崩されたりしているが、そこから粘り腰でミートするという特殊なバッターですね。ずっと3番でいい」
(しかし広澤氏は課題も指摘した)
「弱点は変化球です。(各チームに)データーが集まってくるので、(活躍が)一過性で終わらないためにも、弱点を克服しないと、このままではプロ野球ではやっていけない」
◾️“名伯楽”の目
(阪神3-0の5回、一死1塁でバッター渡邉)
佐藤氏「(中日先発・松葉は)長打が出そうな高さにボールが浮いてきている。コントロールもアバウトで……」
(お話の直後、渡邉は松葉のカットボールを強振した)
村上アナ「渡邉の打球、センター後方…センター下がって…見送りました!」
(一方、阪神・村上は無得点に抑えたまま7回へ)
村上アナ「村上の、さらなる伸びしろは、どんな所でしょうか」
佐藤氏「遅いボールも投げないと、バテるのも早い。力を抜いて投げるボールを、もっと使っていいかなと思います。どうしても、フォーク・真っ直ぐと、全力で投げるボールが多いんで…。コーチとしては、先発ピッチャーは7回投げてほしい」
(村上は7回、ニ死満塁のピンチを切り抜け、勝ち投手。甲子園で初のお立ち台へ)
村上「7回、ピンチ作っちゃったんですけど、皆さんが拍手で応援してくれたので、抑えれたんで、ありがとうございます」
湯浅明彦アナ「どうでしょう、(お立ち台の)景色というのは?」
村上「緊張してます(笑)」
(インタビューが終わって、フーと息を吐いた村上の姿を中継カメラがとらえた)
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次回のサンテレビ ボックス席は、7月4日の広島×阪神戦をマツダスタジアムから生中継する。
(浮田信明)