■岩渕真奈は選ばれず
7月開幕のFIFA女子ワールドカップ、オーストラリア・ニュージーランド大会に出場する「なでしこジャパン」23選手が6月13日、発表された。
国内プロサッカーリーグ「WEリーグ」に所属するINAC神戸レオネッサからは、GK山下杏也加と、FP(フィールドプレーヤー=DF・MF・FWの総称)の田中美南、三宅史織、守屋都弥の計4人が選ばれた。
また昨シーズンまでINAC神戸に所属していた杉田妃和(アメリカ/ポートランド・ソーンズFC)、浜野まいか(スウェーデン/ハンマルビーIF)の両選手も選ばれたが、前回大会でINAC神戸から選ばれた岩渕真奈は“落選”した。
岩渕について、なでしこジャパンの池田太監督は記者会見で、「1つの理由ではなく、代表活動、コンディション、今のチームの状況、様々な大会でのシチュエーションを考えた中で選ばれなかった」と述べた。
■初戦は7月22日
なでしこジャパンは2011年、W杯ドイツ大会決勝でアメリカを破って優勝。
続く2015年カナダ大会では決勝でアメリカに敗れ準優勝となった。
前回2019年フランス大会では、決勝トーナメント1回戦でオランダに敗れてベスト16どまり。
2021年の東京五輪では準々決勝でスウェーデンに敗れ、ベスト8に終わった。
今回のW杯は、ザンビア・コスタリカ・スペインとともに「グループC」に所属し、決勝トーナメント進出をめざす。
ザンビア戦は7月22日午後4時キックオフ(以下日本時間)。
コスタリカ戦は7月26日午後2時キックオフ。
スペイン戦は7月31日午後4時キックオフ。
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INAC神戸の4選手はクラブを通じてコメントを発表した。
■山下杏也加「リベンジを」
GK山下杏也加(やました・あやか)は前回大会に続いての選出。
前回大会では4試合すべてに出場。WEリーグでもINAC神戸の“守護神”としてフルに活躍している。
「W杯メンバーに選ばれた事、たいへんうれしく思います。個人的には4年前のW杯のリベンジに挑戦したいです。日本女子サッカーの価値を1試合でも多く世界に示せるように、貢献していきたいと思います」。
■田中美南「とてもうれしい」
田中美南(たなか・みな)は日本を代表するストライカーだが前回はメンバーに選ばれず、今回が初のW杯となる。
東京五輪では2得点。WEリーグでも今シーズン、チームトップの11得点を挙げて活躍した。
「W杯メンバーに選出していただきました。サッカー選手としての夢の舞台、とてもうれしいです。今まで応援してくださった方、家族、友人、たくさんの人が喜んでくれていると思います。人生を賭けて、戦ってきます」。
■三宅史織「誇りを胸に」
三宅史織(みやけ・しおり)はDFとしてINAC神戸の守りの要を務める。前回もメンバーに選ばれたが、出場はなかった。
「W杯のメンバーに選ばれ、うれしく思います。誇りと感謝の気持ちを胸に神戸、日本を代表して戦ってきます。応援よろしくお願いします」。
■守屋都弥「出し尽くす」
守屋都弥(もりや・みやび) は今シーズン、右サイドから積極的に攻撃参加し、たびたび貴重な得点劇を作った。
W杯には初の選出。
「W杯メンバーに選んでいただき、たいへんうれしく思います。「なでしこジャパン」として日本を背負って戦い、勝つために自分ができることを全て出し尽くします!日本から、そして現地からパワーを送ってください」。
■17日にファンに挨拶
4選手は、6月17日に神戸・六甲アイランドの神戸レディースフットボールセンターグラウンドで行われる「ファン感謝Day」で、ファン・サポーターを前に選出の喜びを語る。
(浮田信明)