加東市官製談合の初公判 元課長が起訴内容認める 懲役1年6カ月を求刑

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兵庫県加東市発注の公共工事を巡り、官製談合防止法違反などの罪に問われている元課長の裁判が神戸地裁で始まり、元課長は起訴された内容を認め、検察側は懲役1年6カ月を求刑しました。
加東市上下水道部工務課長だった被告の男(52)は、2020年8月、市が発注した水道管の入れ替え工事で、土木会社「大功組(だいこうぐみ)」元社長の男に、秘密事項である設計金額を教えたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われています。
13日神戸地裁で開かれた初公判で、男は、起訴された内容を認めました。
検察側は、男が普段から大功組に世話になっていたことから、元社長に働きかけられて設計金額を教えたと指摘。
「公務の適正の観点からも強く非難されるべきだ」として懲役1年6カ月を求刑しました。
一方、弁護側は、金品の提供や飲食の接待はなく、工事が円滑に進むことを期待して情報を漏らしたなどとして、執行猶予付きの判決を求めました。
加東市では、別の職員の男も、元社長に入札情報を漏らしたとして、逮捕・起訴されています。

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