神戸市北区男子高校生殺害事件 被告「悪いことしたと思っていなかった」

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2010年に元少年の男が兵庫県神戸市北区で当時高校2年の男子生徒を刺殺したとして殺人罪に問われている裁判員裁判が神戸地裁で開かれ、被告人質問で男は「当時は人を殺すことは悪いことだと思っていなかった」などと述べました。

現在30歳の愛知県の無職の男は、2010年10月、神戸市北区の路上で当時高校2年の堤将太さん(当時16)の首などを折りたたみナイフで複数回刺すなどして殺害したとして殺人の罪に問われています。

6月8日に行われた被告人質問で男は、事件について「被害者を追い払おうとしたが殺してやろうとは思わなかった」「被害者の死は想定外だった」と述べました。

また、事件の翌年(=2011年)には小学校時代の友人2人に「人を殺した」と相談していたことや、21歳頃に事件を題材にした小説3作を執筆したことなどを明かしました。

【被告人質問での主なやり取り】

Q:凶器のナイフは何のために購入したか?
A:「自分の腕を切るためと護身用」

Q:事件のことは誰かに話したか?
A:「2011年1月、小学校の同級生2人に『人を殺した』『神戸で起きた事件、これ、自分です』と言った」

Q:逮捕前に自首は考えなかったのか?
A:「18歳、19歳頃は人を殺すことは悪いことだと思っておらず、その後、記憶も薄れたため自首は考えなかった」

6月9日は2度目の精神鑑定を行った医師の尋問が行われ、判決は6月23日に言い渡される予定です。

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