2010年に神戸市北区で当時高校2年の男子生徒を刺殺したとして殺人の罪に問われている元少年の男の裁判で、男は「被害者がこれから経験するはずの人生を奪った」と謝罪しました。
現在30歳の愛知県の無職の男は2010年10月、神戸市北区の路上で当時高校2年の堤将太さん(当時16)の首などを折りたたみナイフで複数回刺すなどして殺害したとして、殺人の罪に問われています。
男は7日の初公判で殺意を否認していて、裁判では刑事責任能力の程度と殺意の有無が争点となっています。
8日の被告人質問で男は「被害者がこれから経験するはずの人生を奪った」などと述べ、事件について初めて謝罪しました。
また、「被害者を追い払おう、傷つけようとしたが殺してやろうとは思わなかった」「被害者の死は想定外だった」と改めて殺意を否認しました。
9日は精神鑑定を行った医師の尋問が行われ、判決は6月23日に言い渡される予定です。