兵庫県教育委員会は5月30日、三田市が管理するテニスコートを不正に利用したとして、三田市立中学校の男性教諭を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表しました。
停職3カ月の懲戒処分を受けたのは三田市の市立中学校に勤務する男性教諭(51)です。
兵庫県教育委員会によりますと、男性教諭は、三田市中学校体育連盟ソフトテニス副部長の立場を利用し、市が管理するテニスコートを、令和元年度に6回、令和4年度に7回、施設の利用料計32万4800円を支払わずに不正に利用したということです。
三田市では、テニスコートなどの公共施設は公式戦であれば、優先的に無料で利用できる規則があり、男性教諭は、虚偽の大会要項を作成し、地区の中学生を集めた強化練習会を公式戦と偽って市に申請していました。
参加した生徒や顧問には、公式戦として申請していることを伏せていたということですが、別の中学校の教諭が施設の職員から、大会の概要について尋ねられ、市の教育委員会に報告したことで発覚しました。
男性教諭は、生徒などから参加料を取っておらず、すでに、施設の利用料を支払ったということで、県教委に対し「地区の選手の実力を底上げしたかった」などと話しているということです。