ことし1月に芥川賞に選ばれた西宮市在住の作家、井戸川射子さんに西宮市文化芸術特別賞が贈られました。
西宮市文化芸術特別賞を受賞したのは作家の井戸川射子さんです。
井戸川さんは西宮市の関西学院大学を卒業後、2019年に若手詩人の登竜門として知られる中原中也賞を受賞。 その後も西宮市内の高校で国語教師をつとめる傍ら、育児休業中に子どもと向き合った日々をヒントに書き上げた小説「この世の喜びよ」がことし1月、第168回芥川賞に選ばれました。
特別賞は市のイメージアップに貢献した人に贈られるもので、文化芸術の分野では今回、井戸川さんが初受賞となり、石井登志郎市長が「さらに素晴らしい作品を作り続けてほしい」と賞状などを手渡しました。
【芥川賞を受賞 井戸川射子さん】
「小説や詩や短歌は自分のために書いている。自分が楽しむ、うれしいために書いているものだけど、それを多くの人が読んでくれて住んでいるところの人たちもこれを読んでくれているのかなというのはすごくうれしいことです。
こうして西宮市に「おめでとう」と言われたのもすごくうれしいですが、それを目標にするのではなくて自分ができることを喜ぼうと思っています」
井戸川さんは今後も西宮市で執筆活動を続けていくということです。