戦後の少女向け雑誌や絵本などで数多くの挿絵を手掛けた画家・藤井千秋さんの作品を集めた特別展が、兵庫県姫路市で開かれています。
69年前の雑誌「少女の友」に載せられた作品「少女の巴里祭」。
パリのモチーフがちりばめられた1枚の絵は、海外がまだ遠い存在だった当時の子どもたちを魅了しました。
姫路市書写の里・美術工芸館では、戦後の少女向け雑誌や絵本などの挿絵を手がけた画家・藤井千秋さんの生誕100年に合わせた特別展が開かれています。
藤井さんは、凛としたたたずまいの少女を描いた「抒情画」を得意とし、1950年代から、漫画やテレビが台頭する1970年代まで多くの作品を残しました。
会場には、およそ390点の作品が並び、時代を経ても色あせない藤井さんの世界を紹介しています。
この特別展は、7月9日まで開かれています。