陸上男子棒高跳びの元世界記録保持者セルゲイ・ブブカさんが22日、大阪市内で開かれたワールドマスターズゲームズ(WMG)関西大会のセミナーで講演した。
WMGは世界最大級の生涯スポーツの祭典で、当初2021年に計画されていた関西大会が新型コロナウイルスの感染拡大で2027年5月に延期されることが決まった。関西一円で35競技59種目が実施され、国内外から5万人の参加を目指している。
ブブカさんはWMGの主管団体IMGAの会長を務め、現役時代は棒高跳びで世界記録を何度も更新し”鳥人”と呼ばれた伝説的な選手。大阪市内のホテルで開かれたセミナーに登壇したブブカさんは「スポーツは健康長寿のために大切。1センチずつ記録を伸ばすように歳を重ね、90歳まで健康でいたい」と語った。
また、ブブカさんの母国ウクライナはロシアによる軍事侵攻を受け一年余りが経つ。
セミナー後の会見でブブカさんは、「大会を通じて世界中の人が交流することで平和につながる」と話し、スポーツの力を強調した。
WMG2027関西は2026年春にエントリーを受け付け、兵庫県内でも水泳やバスケットボールなどが実施される予定。
(石村雄史)