淡路島洲本市では、高速バスで乗客と一緒にデパ地下グルメを運び販売する「出張催事」が、20日に開かれました。
午前9時半前。
淡路島の洲本バスセンターに、デパ地下の商品を載せた高速バスが到着しました。
既存の路線バスを活用して乗客と一緒に商品を運び販売する「貨客混載」事業は、コロナ禍による乗客の減少を受けた神姫バスが、2021年に始めた取り組みです。
今回は、普段神戸まで足を運ぶことが難しい人に、人気のデパ地下商品を購入してもらおうと、大丸神戸店や淡路交通と共同で企画。
洲本バスセンター内に設けられた販売スペースでは、マイスター工房八千代の「天船巻きずし」のほか、アップルパイや高級食パンなどが並び、午前10時のオープンを前に200人以上が列をつくりました。
(買いに訪れた人は―)
「お寿司(を買いに来た)」
「いつも八千代(多可町)まで行ってるんですけど、近いなと思って来ました」
「孫からひ孫に(あげる)」
「お菓子をいっぱい買って、バウムクーヘンとアップルパイと、これあげるねん」
「あげるのよ これ」
(神姫バス 地域事業本部 野田年洋部長)
「淡路島の品物を三宮や神戸の方に持っていったり、人と物の交流がバスでできることを期待している」
「出張催事」は、商品が売り切れたため昼過ぎに終了しましたが、神姫バスでは夏ごろにも開催したいとしています。