梅雨入りを前に兵庫県尼崎市で5月17日、集中豪雨などによる水害を未然に防ぐための水防訓練が行われました。
この訓練は、梅雨から夏場にかけて予想される長雨や、集中豪雨に伴う河川の増水に備えようと、尼崎市が毎年全国防災協会から専門家を招いて実施しているもの、市や消防局の職員らおよそ20人が参加しました。
訓練は市内の河川が台風の大雨などによって、あふれ出す危険性があるとの想定で行われました。
参加者ははじめにスコップで袋に砂を詰めた後、専門家から正しい土のうの作り方を学びました。
また、アスファルト舗装の堤防にも有効な改良積(かいりょうつみ)土のう工法を用いて、約40センチの高さまで土のうを積み上げ、水害への備えを確認していました。
全国防災協会・水防技術専門家
「つい先般、伊丹で大変な水害事故が起こった。あれをよその事ではなく、自分の地域に起こったらどうしようという、その対処法や心構えをしっかりと勉強してほしいと思います」
尼崎市は今後も梅雨や台風などの水害に備えて訓練を重ねていくとしています。