兵庫県南あわじ市の滝川記念美術館玉青館では、新たに指定された文化財のお披露目展が開催されています。
南あわじ市の滝川記念美術館玉青館では2022年度に市の指定文化財に加わった3件の文化財が特別に展示されています。
こちらは室町時代の彫刻で栄福寺の薬師如来に仕える十二神将立像(じゅうにしんしょうりゅうぞう)です。
足元の岩と一体となるように彫られ、長く天衣が伸びるのは数少ない技法だということです。
またこちらは、羽柴秀吉が掟や禁令を広く知らせるために発布した禁制書(きんぜいしょ)で、記された時期が秀吉による淡路攻めの時期と一致することなどから、当時の歴史を知る貴重な資料と評価されています。
南あわじ市埋蔵文化調査事務所定松佳重さん「筑前守の名前で書かれている禁令は数少ない、秀吉の初期の頃の禁制書で歴史的価値が高い。どれもこれも見たいからといってすぐに見れるものでもありませんので、ぜひこの機会にじっくりとご覧いただけたらと思います」
この他、佐礼尾(されお)古墳から出土した六鈴五獣鏡(ろくれいごじゅうきょう)を含む3件の指定文化財は5月28日まで、見ることができます。