【兵庫リレーカーニバル】"プロ転向"田中希実、「地元で勝てて嬉しい」

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田中希実/4月23日 ユニバー記念競技場

 

◾️1500mで大会3連覇

第71回兵庫リレーカーニバル2日目が4月23日、神戸・ユニバー記念競技場で行われ、グランプリレースの女子1500mは、田中希実(西脇工出身 New Balance)
が大会3連覇を果たした。

◾️レース終え東京→兵庫

レースはサンテレビで生中継され、山陽特殊製鋼陸上部コーチの篠藤淳(しのとう・じゅん)さんが解説した。

湯浅明彦アナ「日本記録(3分59秒19)保持者、田中希実、登場です」

篠藤さん「(地元兵庫県に)帰ってきて走ってくれるのが嬉しいですね。きのう、東京で走ってるのに」

湯浅アナ「きのう、東京選手権で1マイル(1609m)の日本記録を作りました。……この春からプロ選手になって環境も変わりました」

篠藤さん「ラストスパートがもう一段ないと、世界では戦えないという思いがあると思う」

(強い風が吹く中、レースがスタート。西脇工で田中と同輩の後藤夢(ユニクロ)がトップに立ち、田中が続く)

篠藤さん「(田中は)後藤さんの力を借りながら、余裕をもって走っている」

(残り1周で田中がトップに立ち、後続を引き離しながら第3コーナーへ)

湯浅アナ「さあ、ラストスパート。記録にもご注目ください。大会記録は4分9秒02」

篠藤さん「いけそうですね」

(最後の直線を田中が懸命に走る)

湯浅アナ「7、8、どうだ。あっと、大会記録更新はなりません」

篠藤さん「ああ、惜しい!」

(田中の記録は4分9秒79。後藤は4位)

◾️世界トップに近づきたい

(田中希実に村上昂輝アナがインタビュー)

Q.慣れ親しんだ地元の大会で3連覇ー

「きょうはどうしても勝ちたかった。3連覇というより、この1回に懸ける思いで頑張りました」

Q.その思いはどこからー

「練習ではできていても、レースでは萎縮することが続いていた。このリレーカーニバルで自分の走りができたことがすごく嬉しいです」

Q.スタンドから大きな拍手がー

「はい(微笑む)。スタンドの前を通る度に大きな声援を頂いて、皆さんの前で勝つことができて嬉しいです」

Q(篠藤さんから質問)兵庫県を大事に思ってくれているー

「リレーカーニバルは、地元だからこその底力を引き出してくれ、シーズンインでいつも助けてくれる大会なので、きょうも出たかった」

Q.今後はー

「きょうも、世界ではまだまだ通用しないスパートだったので、より磨きをかけて、世界のトップに少しでも近づきたいと思います」

(インタビューを終えた田中を中継カメラが追う)

篠藤さん「兵庫県出身の選手がリレーカーニバルに帰ってきてくれて、中高生の前でトップの走りを見せてくれるのが嬉しいし、大事だと思います」
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田中希実は今後、アメリカに遠征し、8月のブダペスト世界選手権を目指す。
(浮田信明)

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