2023年2月に発生し5万人を超える犠牲者が出たトルコ・シリア大地震で、現地に再び派遣された神戸のNPO法人のメンバーが15日、被災地の様子を報告しました。
オンラインで報告を行ったのは、神戸にあるNPO法人「CODE」の吉椿雅道事務局長と学生スタッフの島村優希さんです。
2人は、被災地支援のため3月21日から31日にかけてトルコに派遣されました。
(学生スタッフ 島村優希さんの報告)
「その人のいる立場によって状況が全然違う」
「1カ月経ってその支援が回っているところと回っていないところの差が大きく出てきている」
「災害前のそれぞれの状況、民族に対するお互いに対する意識が今の仮設住宅のすみ分けにつながっていたりする」
現地では豪雨により16人が犠牲になった他、仮設住宅の提供が進む一方で、郊外では、がれきが手付かずの状態となっていて、テントでの生活を余儀なくされている地域があったということです。
CODEでは、5月もしくは6月にも、現地への派遣を検討していて、仮設住宅での暮らしのサポートや、子どもと女性のケアなどを行う予定です。
(吉椿雅道事務局長の報告)
「向こうのNGOがやっていることをバックアップしていく」
「その時にソフトの面で、例えばケアセンターの中で子どものケアとか、女性たちの職業訓練があった時に日本の経験とかが伝えられるかなと思う」
CODE海外災害援助市民センターは、引き続き被災地支援のための募金を呼び掛けています。